エスポワール乗船中

福本伸行とか福本伸行とか福本伸行とか漫画とかファミコンとかそういうことを書きます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

福本伸行幻の読み切り3「√りくるーとファイッ!」

福本先生の漫画で過去作品として
どこにも載ってない読み切り紹介第3弾。
福本伸行幻の読み切り1「記念日」
福本伸行幻の読み切り2 「1%愛情物語」



2011122722240000.jpg
「気まぐれボクサー志願
√りくるーとファイッ!
ジダラク大学生がひょんなことでジム通いなんです」

ジム通いなんです。
リクルートと√をかけちゃう辺りの絶妙で繊細なセンスが
後にカイジやアカギを生み出す才能の片鱗として現れていますね。うん。うん・・・




主人公は
「趣味ー音楽鑑賞ていど
成績ー可山優三
特技ーとりたてて・・・
な就職をまぢかに控えながら
学生ボケしちゃった大学4年生
坂本章一クン23歳。」

上の成績ー可山優三というのは
大学の単位で優は三個ほどで
可は山ほどあるという意味の平凡学生を表す言葉です。
ちなみに就活で趣味・音楽鑑賞、読書と書く人は
かなりの確率で落ちます。(当社比)




そんな普通の大学生活を送っていた坂本ですが
来春に卒業就職を控えて周りはバタバタし始めます。
友人達は
「あーあどこでもいいんだよ
大企業にもぐりこめたらなぁ」
「やっぱ大和工業かなぁ~
ばーかあそこは理工系しかとらねえよ」
「おまえもう会社まわりしてんの?
だって来年は公務員もきびしいっていうしさ」
「やっぱ先行き考えたら一流企業だよな」
「当然だよ」
と話す中坂本は
2011122722240001.jpg
「なんていうのかなあ・・・
なんていったらいいんだろう・・・
別に仲間を批判する気はないんだ
安定志向
企業の大きさ
第一主義
俺だってそうだもの
だけどそれでいいんかなあ本当にそれで」





2011122723160000.jpg
「なにか大事なものがスッポリ抜けている気がする
このままなんとなく会社を決めてサラリーマンになって・・・
でも・・・みんなも同じことなのかなあ・・・
みんなただ・・・なんとなく働いて生活して
そうだよな
どこに人生面白きって顔したやつがいるよ
どいつもこいつもつまらなそうな顔してからに・・・
もっとも俺も似たようなもんだけど・・・」




そんなことを考え悩んでいると
2011122722250000.jpg
街である少年を見かけた坂本は
何となく追いかけてしまい
ボクシングジムに入っていった少年と話します。

「お兄ちゃんがんばってないでしょ!
人生と水の話知ってる?
ほら・・・よく人生は灰色とかバラ色とかいうでしょ!
でも本当は水と同じ
無色透明って話
要は色づけしだい本人しだいってことさ
それにもうひとつ共通点があるんだ!
ねっ!」
2011122722250001.jpg
「人生も水もがんばらないとうまくない!」



「ばーか人生がそんな単純かよ」
と思う坂本に孝は
2011122722260000.jpg
「僕世界チャンピオンになるんだよ」

「あ・・・あ・・・そうか
なんかあたり前といえばしごくあたりまえのセリフなのに
背中をつかれたような気したっけ
いつからなんだろう
そういう夢もたなくなったのは」




坂本は特に理由はなかったがなんとなくジムに通い
練習生から二ヶ月後、思ってもみないプロテストに合格。
試合が決まり孝とスパーリングをする坂本が
孝にやられムッときて子供相手に思わず
本気を出してしまい二人は険悪になり
ろくに口も聞かないまま試合当日。


2011122722260001.jpg
しかしプロの世界はそんなに甘くなかった。

めった打ちの坂本。
ファイトマネーも変わらないのに
なんでこんな思いをせにゃならんと
ダウンから立とうとしない坂本に

「お兄ちゃんのクズッ!」
ここはバカが常套句かと思いきや
クズというちょっとひどい罵声が飛びます。




2011122722270000.jpg
「自分より弱い者や小さい者にしか本気出ないの!」




この言葉をきっかけに
2011122722270001.jpg
やりゃいいんだろと反撃を開始する坂本。

でも、負けるんですよね。これ。
「ただ、がんばった。
我ながらがんばった。
負けたけど本気で。」




そんなことがあったからというわけではないんだけど
2011122722270002.jpg
「おくればせながら俺・・・
やっと会社まわりをはじめました
大企業にこだわる気はなくなっていた
自分がめいっぱいがんばれる会社
世間広いもん
ひとつやふたつあるよきっと!」
ーENDー



給料や休みなど条件だけ見て
そのままいけるところに就職してしまっていいのか悩む学生が
がむしゃらになるボクシングに出会って・・・という
くさくて今の時代では売れはしないかもしれないけれど
福本先生の初期作品は次男のブルースや
星降る夜などにも象徴されるように心が描かれていて好きです。
何のことはない、30年前も今も就活の学生が思うことって変わってないんですね。


最近はギャンブル物が代表作なので
金は命よりラムタラとか言ってますが
カイジなどに代表される福本先生の作品の根底は
初期作品に描かれる心の部分なんじゃないかなぁ、
と思ったりもする次第です。

それにしてもこれが後の
一生迷ってろ・・・・!
そして失い続けるんだ・・・・
貴重な機会をっ・・・!
の名言を産むと思うと
胸がいっぱいになりますね。
一体何があったんだ。




これ先生が24歳のときの作品なんですけど
欄外に
2011122722270003.jpg
「福本クンの再登場にご期待ください!!」
再登場どころか福本クンは
その後とんでもないことに

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://plan999999.blog61.fc2.com/tb.php/1056-2b4b87fe
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

プロフィール

プラン

Author:プラン
福本漫画にはまって十数年。
可はなく不可はある男。

FC2カウンター

最近の記事

カテゴリー

リンク

最新コメント

カレンダー

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

月別アーカイブ

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。